小児歯科

「どうせ乳歯は抜けて永久歯に生え変わるからいいのでは…」なんて考えていませんか？乳歯列期にむし歯の多い子は永久歯になってもその傾向が強いことは明らかです。乳歯列期は、生涯にわたり自分の歯を大切に守っていく「歯磨きの習慣をつける」大切な時期です。
子供の歯磨きについては、色々なコツがありますので、歯科医師または歯科衛生士にご相談下さい。

フッ素の有用性

フッ化物を歯に作用させると、歯の表面から取り込まれ、歯の結晶（アパタイト）の一部になります。フッ化物を含んだ歯の結晶は、普通の歯の結晶よりも丈夫になり、むし歯菌の出す酸に対してより強くなります。ですからフッ化物を適切に使うと、歯の表面が強くなり、むし歯になるのを防ぎます。
また、歯のエナメル質のまわりにフッ化物があると一度脱灰した部分の再石灰化を促進し、エナメル質の補修がしやすくなります。最近の研究では、この再石灰化促進力の方がむし歯予防効果としては大きいとされています。

歯科医院で使用する高濃度フッ化物は、市販のフッ化物の約10倍の濃度となっております。市販されているフッ素入り歯磨剤等の使用に加え、年に3～4回受診して頂き、継続的に高濃度フッ素塗布することで、むし歯予防効果が高くなります。

フッ素塗布の費用	年齢によって100円～500円

シーラントについて

奥歯の溝などは虫歯菌がたまいやすく、歯みがきをしていてもブラシが届きにくいため虫歯になりやすいと言われております。そのような溝にシーラントというプラスチックのパテを埋めてデコボコの歯をなめらかにすることにより虫歯菌を防ぐことができます。また、シーラントにはフッ素が含まれており、虫歯菌の侵入をさらに防ぐことができます。